ベトナムの首都は北の方のハノイですが、こちらは政治の中心地。
文化や経済の中心地といえば、ホーチミン市です(しつこいけど旧サイゴンね)。
とにかく町中が活気に満ち溢れている。
1986年から始まったドイモイ(新しく変えるの意)政策によって、
ベトナムは解放に向かい、特にホーチミンは劇的に変化してきてるようです。
街の中心部には外資系のホテルが建ち並び、外車なんかもけっこう走ってます。
日本から食材をとっている、日本人経営の料理屋もけっこうあって、
ホッとするひとときも過ごしました。
街の中心地。正面はホーチミン人民委員会庁舎
もっとも、その辺で食事出来るのは、ごく一部の方々と外国人のみ。
車で数分も走ると、こんな光景が当たり前になります。
隙間なく建つ家。隣に寄りかかってる家もあったりする
写真の中に、コンクリート風やレンガの家がありますね。
見た目お洒落なんだけど、ほとんどの個人住宅には鉄筋が入ってないそうです。
「でも、隣の家があるから大丈夫」
と、笑い飛ばしてしまう皆さんには、感動に近い驚きを感じました。
台風は来るものの、地震がない土地なので心配はないそうです。
(本当か?)
でも、一番びっくりしたのが、道路事情。
街中はバイクで溢れている。右側のおじさん達に注目
写真でもわかるとおり、オートバイ天国。
車もたまーに通るけど、バイクの方が圧倒的に強い。ヘタに当てたら大変だモンね。
その代わり、ホーンは鳴らしっぱなし。とても賑やか。
それと、信号のない交差点。ここは見ていて全然飽きない。
常に誰もが青信号。
でも、何となく秩序というかお約束みたいなモノがあるらしく、ぶつかる人はまずいない。
その光景には、マジックショーを見ているような気分が味わえる。
夜遅くなっても(夜中でも)、道路にはバイクが溢れている。
ただ、昼間とちょっとだけ内容が変化するのだ。
2人乗りが多くなる。これは早い話しが、デートね。
もっとも、一人で走ってる人も、デート中の方も走る理由は同じ。
「涼しいから」だそうです。深く納得。
(俺が泊まったホテルにはクーラーが付いてたけど、性能は…ね)
これがシクロ。乗り心地は想像して下さい。
さて、市内の移動ですが、バイクタクシー、小型乗り合いバスなどもありますが、
けっこうタクシーがいるので普通はこれが安全。
(何せ料金メーター付いてるもん。ホテルやお店で呼べます。)
でも、ベトナムを満喫するには、やっぱシクロに乗らなくちゃいけません。
見ての通りの3輪自転車。当然、人力。
軽い上り坂でも、乗ってるのが申し訳なくなるくらいに漕ぐのは大変そうである。
しかし、街の景色がゆっくりと流れて行く様は、何とも言えませんね。
ただし、メーター付いてません。
料金は乗るときに行き先を告げて交渉するんだけど、
途中や到着後に、いきなりぶったぐられるコトも少なくはないようです。
それに縄張りみたいのがあるらしく、うかつな場所まで走らせると、
思わぬトラブルに巻き込まれるコトもあったりします。
もっとも、ボラれたとしても日本円にすればせいぜい数百円。
笑って払うのが無難かもね。
ちなみに、俺は大抵の場合通訳の方のバイクに乗っけてもらったんだけど、
前にも書いたような交通事情ゆえ、ヘタな絶叫マシーンに乗るよりスリリングだった。
小型乗り合いバス
とにかく、全てにすごいパワーを感じる国である。
50ドンのうどんで、5,000ドン取られた時も、
マーケットでそこいら中から、腕引っ張られた時も、
飲み屋の喧噪も、CD屋の大音響も、
海岸で一日中裸足でサッカーする少年達も、
あちこちの歩道に溢れる露天も、
純白のアオ・ザイ着て色っぽく自転車で走り廻るおねぇちゃん達も、
みんなすごいパワーなのだ。
街中が、エネルギーを発散しているって感じ。
街の雰囲気は全然違うんだけど、
以前ニューヨークで感じた感覚に近いモノがあった。
これからのこの国は、もっと面白くなっていくんだろうなぁ。
すごいぜ、ベトナム。